5月のお仕事

手塚治虫文化賞は『キングダム』でしたね。「女子マンガ研究家」とか名乗っちゃってるせいで男性向けマンガに言及する機会がめったにないんですが、実は大好きです、『キングダム』。特に王騎が好きです。コココココ…。

それはさておき久々に心のふるさと「サイゾーウーマン」で書きました。

まんが難民に捧ぐ、「女子まんが学入門」第31回
世にも濃密なショートショート『ひきだしにテラリウム』の傑出した表現力

3月は『ひきだしにテラリウム』ばかり読んでました。なんという中毒性。読み返すたびに発見があり、その高度な技巧に舌を巻きます。九井先生、天才ですねこりゃ。

ひきだしにテラリウム

ほかにも3月には小川彌生先生の『銀盤騎士』を楽しく読みました。

銀盤騎士(1) (KC KISS)

小川先生は「秘密」を描く作家さんなのだなとつくづく。

ほか、すでにさんざん話題になっている松田奈緒子先生の『重版出来！』や、

重版出来! 1 (ビッグコミックス)

ニコ・ニコルソン先生の『ナガサレール イエタテール』なども印象的でした。

ナガサレール イエタテール

男性向けマンガではなんと言っても望月ミネタロウ先生の『ちいさこべえ』。

ちいさこべえ 1 (ビッグコミックススペシャル)

久々にギャグ成分多めでうれしいです。

萩尾先生の帯につられて読んだ庄司創先生の短編集『三文未来の家庭訪問』も素晴らしかったです。

三文未来の家庭訪問 (アフタヌーンKC)

本格SFの中に漂う普遍的な義理と人情にグッと来ます。こちらもぜひぜひ。