『このマンガがすごい!2018』感想
今年も参加しました。
岩本先生おめでとうございます〜。
マロニエ王国の七人の騎士 1 (フラワーコミックスアルファ)
- 作者: 岩本ナオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: コミック
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作品紹介は私が担当いたしました。ちなみにこの原稿は正確なランキングがわからない状態で書かされておりますので、いま読むとなんとなく手探り感がありますね。まあ仕方ない。ほかには田中相先生の『LIMBO THE KING』の紹介も担当しております。
こちらもほんとおもしろいです。田中相先生のマンガエリートぶりが際立つ作品でもあります。未読の方はぜひ!
今年のオンナ編も個人的には納得のランキングでありました。完結したビッグタイトルが順当にランクインしているのも好印象です。詳細はぜひお買い求めのうえ、ご確認くださいませ。
岩本先生のインタビューで興味深かったのは、さいとうちほ先生が描くマンガを目標にしているという点です。あまりにも意外だったものでとても驚きましたが、しかし読めばなるほどという納得感しかなく、岩本先生のサービス精神に感服した次第であります。
これは完全に私の妄想ですが、岩本先生には『町でうわさの天狗の子』の反省がたくさんあるんじゃないかと思うのです。
『町でうわさの天狗の子』は現時点における岩本先生の最長連載作品であり、代表作であり、少女マンガの大傑作ではあるのですが、マンガ好きのあいだでは熱烈に迎え入れられたこの作品は、今のところアニメ化もドラマ化も映画化もなされておりません。
私からすればお前ら(映像関係者)の目は節穴か!と思うわけですが、いまいち不特定多数のマジョリティにまでリーチできていなかったことは確かなのでありましょう。その原因を考え抜いた上での今、そしてさいとうちほ作品を意識して描いているという『マロニエ王国と七人の騎士』があるのではないかと思うのであります。
キャラクターと世界観はますます愛おしく、その上でエンタメ感をぐいぐいと増しつつある岩本ナオ先生。ここ数年で、同時期に出てきたマンガ家さんの中でも、頭ひとつ抜け出た印象があります。伝え聞くところによると『マロニエ王国〜』は長く描く気満々であるようなので、今後もガンガン期待していきたいと思います。